最近オススメ音源をまったく更新していなかったので、まとめて書きます。
最近といっても年末から2月くらいまでのネタでエレクトロ・ミュージック編。

artworks-000058069587-i3jxm2-t500x500
『Kinetic Image』Conforce
最近というか、これ買ったのは昨年末ですが今だに良く聴いてます。前作『Escapism』の徹底してくぐもった音作りもツボだったのですが、新作はより突き抜けた印象。全体の音像で勝負していたのに比べて、今回はシンセの音色1つで持っていく曲があったり、フローティング・ダブ・テクノがあったり、アヴァンギャルドな音響ものがあったり、と実に多彩。あと音がすこぶる良いです。レーベルはオランダの名門DELSINより。今作で一気にLabyrinthで聴きたい感じになったような。

CS2333078-02A-BIG
『Pangaea Ultima』Steve Moore
John Elliott(Outer Space)のレーベル、Spectrum Spoolsはいいブツを結構出していますね。Steve Mooreはプログレッシブ・ユニットでZombieの一員でもあります。シンセマニアでもある彼のソロ作ですが、簡単に言えばシンセ・ドローンですが、ダメなドローンにありがちなダラダラした感じがなく、曲がしっかりと構成されていてすごく聴きやすい。プログレやってるだけあって曲の構成力がすこぶる高いです。個人的にはビートが入るDeep Timeあたりが鳥肌モノにかっこいいです。


こちらはZombie.キラキラしてますねー

tr-603427
『2』Jonsson & Alter
ベルリンを拠点に活動するHenrik JonssonとJoel ALterのデュオ・プロジェクト。TR-808,909を柔らかいビートで、ミニマルなウワ音を使ってダビーなハウスっぽく仕上げたサウンドが最高に気持ち良いです。前作『MOD』もシンプルなグルーヴが最高だったのですが、今回も期待を裏切らない出来。使っている音はどこにでもあるようなサウンドですが、なぜか個性的に聴こえるんですよね。噛めば噛むほどに味の出る、スルメのようなアルバムです。

moodymann-1202
『Moodymann』Moodymann
デトロイト・ハウス〜ビートダウンの要人、まさかのセルフタイトル作。ちょこちょこいろんな毛色のサウンドをリリースしていますが、今回は名盤『Black Mahogani』的な系列といってもいい、漆黒のサウンドが詰まっています。この人はビート入ってなかったり、急にBPMかわったりと、ホントに強引なコラージュ技を見せますが、根っこの部分が黒すぎて最高です。ブラック・ミュージック好きで反応しない人はいないんではないかと思うくらい、現代の黒人音楽をダンスミュージックの視点からリファインさせている天才です。